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Last updated : 15th October. 2022

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流体工学研究室の設備

多目的風洞システム

 2007年10月に完成した新しい大型風洞です.本風洞は,密閉回流型,開放回流型,吹き出し型の3形態に組み替えることができ,地下に消音器が2台設置されています.風速20m/sでの騒音レベルが50dBA以下(開放回流型および無響音室設置時)の低騒音風洞であることが大きな特徴です.また,3軸方向に1m移動可能なトラバース装置を有しています.密閉回流型において,最大風速は35.0m/s,測定断面で風速の非一様性は±1%以下,乱れ強さは0.5%以下です.測定胴寸法は,幅1250mm 高さ1250mm 長さ8000mmで,飛砂実験や境界層風洞としても利用可能な設計となっています.現在は主に,風車性能や流体騒音の実験などに用いています.

多目的風洞システム全貌

吹き出し型低乱流風洞

 測定胴寸法は幅300mm 高さ1200mm 長さ2000mm、最大風速30m/s、測定断面で風速の非一様性は±1%以下、乱れ強さは0.3%以下です。単独または複数の2次元模型実験や流力振動実験、翼列実験に適するように測定部断面は長方形となっています。現在は主に、ブラフボディなどの構造物周りの流れ場計測や流力振動の実験に用いています。

エッフェル型風洞1 エッフェル型風洞2

小型風洞

 その他の風洞として、密閉回流型小型風洞1台と吹き出し型小型風洞2台を有しています。回流型小型風洞の測定部寸法は高さ167mm×幅400mm×長さ800mm、最大風速は25m/s 、吹き出し型小型風洞の測定部寸法は高さ320mm×幅160mm×長さ500mm、最大風速27m/sで、もう1台の方は高さ195mm×幅95mm×長さ500mm、最大風速は20m/sです。現在は主に学生実験などの学部授業用として使用しています。


自走台車式水槽

 静止流体中を模型が移動して実験を行う自走台車式水槽装置です。下の写真は流体力測定用水槽で、深さ400mm×幅700mm×長さ10mで台車速度は最大30cm/sです。右の写真は可視化用水槽です。両側面アクリル窓になっており、深さ460mm×幅440mm×長さ4mで台車速度は最大10cm/sです。低レイノルズ数の模型実験に使用しています。

流体力測定用水槽

 下の写真は可視化用水槽です。両側面アクリル窓になっており、深さ460mm×幅440mm×長さ4mで台車速度は最大10cm/sです。低レイノルズ数の模型実験に使用しています。

可視化用水槽

U字型振動流水槽

 長さ4250mm×高さ2500mmで、測定部断面が深さ500mm×幅500m、流路長さが約7mです。水柱の長さで決まる固有振動周期は3.75秒であり、この周期に同期させてファンのON-OFF制御することで振動振幅を11.5mm〜520mmまで変化させることが可能です。海洋構造物周りの流れと流体力に関する研究などを行っています。

U字型振動流水槽

回流式水槽

 地下水槽からポンプで水を汲み上げて一様流を形成します。測定部寸法は高さ400mm×幅167mm×長さ1000mm、流速は0.2〜2.4m/sです。主に配管内構造物の流力振動に関する研究に使用しています。

回流式水槽

恒温室

 部屋の大きさは、高さ2350mm×幅2700mm×奥行き3600mmで、温度範囲15〜30℃で±0.5℃の精度で任意温度に設定可能です。現在は主に、地下水用流向流速プローブや凝固・融解現象の制御に関する研究などを行っています。


噴流装置

 同軸噴流(直径40mm)の空気流および水流の実験装置、長方形噴流(高さ20mm×幅180mm)の実験を行う装置を有しています。現在は噴流の渦構造制御の研究などを行っています。



金沢大学流体工学研究室

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