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Last updated : 15th October. 2022

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二重動的乱流格子による自然乱流の再現

 空気の流れは,速度の遅いうちは層状をなしますが,速度が速くなると不規則かつ複雑な変動や大小さまざまなスケールの渦を伴う流れに遷移し,(伊藤 英覚・本田 睦(昭和56),流体力学,pp103) これらをそれぞれ層流,乱流といいます.自然界の風はほぼ乱流で,その強さを示す乱流強度は海上,都市部,郊外,森林といった地上の条件により大きく異なります.


図1
レオナルドダヴィンチによる渦のスケッチ

 近年,市街地への独立電源としての風車の導入が期待されていますが,流入する乱流が風車の性能特性や耐久性に与える影響は未解明です.そのため,風洞に格子状の乱流発生装置(乱流格子)を設置することで研究が行われて来ましたが,課題として発生させられる乱流強度が小さく,その制御も難しいという点がありました.
 そこで本研究では,各軸が大きさの異なるフラップを持ち,サーボモータでにより回転する二重の軸を有した,二重動的乱流格子による自然乱流の再現手法の開発を行っております.


図1
二重動的乱流格子

 また,再現した乱流を風車に流入させ,乱流の特性が風車の出力特性に与える影響などを調査しています.



金沢大学流体工学研究室

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