トライボロジーとは、相対的に運動する物質同士の摩擦・摩耗・潤滑に関する学問のことであり、本研究室は、日本の大学で最初(昭和58)にその名前を認められた研究室である。トライボロジーは、自動車、コンピュータの記憶装置、さらには、マイクロマシンから航空・宇宙の分野まで、重要な技術となっている。本トライボロジー研究室ではゴム・プラスチックなど高分子材料を中心に、トライボロジーに関する研究を行っている。

ゴム・プラスチックのトライボロジーでは岩井智昭講師、技術職員の2名のスタッフを中心として、博士前期課程(修士)および学部生(学士)とともに、日々研究を進めている。

 

主な研究課題は、以下の通り、大きく3つに分けられる。

1. ゴムの摩擦・摩耗に関する研究

(1)  ゴムの摩擦の速度特性と摩擦振動および接触変形に関する研究

(2)  シリカ配合SBRのパターン摩耗に関する研究

(3)  ゴムのパターン摩耗機構に関する研究

(4)  ゴムの摩耗に及ぼす雰囲気の影響

 2.湿式摩擦材の摩擦機構に関する研究

(1)   湿式摩擦材の摩擦に及ぼす温度の影響

(2)   湿式摩擦材の潤滑状態における摩擦特性

 3.熱可塑性エラストマーの摩擦、摩耗に関する研究